貿易収支とは?/雇用統計で重要なのは?

貿易収支とは?@

国の収支に関する指標として、
「経常収支」「貿易収支」
があるのですが、

 

このうち「貿易収支」は
特に、重要な指標と言えます。

貿易収支とは?A

例えば、
日本は輸出大国なので、
通常貿易収支は黒字になりますが、

 

これは常に
円高になりやすい体質といえます。

 

なお、ドル安のときに、
貿易収支が悪いとさらに売られることになります。

貿易収支が黒字だとなぜ円高になりやすいのですか?

例えば、トヨタの自動車が
北米で大量に売れたとします。

 

すると、トヨタには
米ドルがたくさん入ってきます。

 

しかしながら、トヨタは、
日本国内の従業員に対する給料を
米ドルで支払うわけにはいきません。

 

なので、
輸出企業は支払いなどのために
稼いだ米ドルを円に換える必要があるわけです。

 

これにより、
円の需要が増加し、
円高になるのです。

 

ちなみに、
米国の場合はこの逆になります。

 

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雇用統計で重要なのは?

雇用統計の中では、
「アメリカのアメリカの非農業部門の雇用者数」
が特に重要です。

 

この指標は、
現在、為替市場において
最も注目されている指標の1つになっていますが、

 

これによって、
景気がいいのか悪いのかを判断します。

 

ちなみに、
この発表数値が、
市場の予想よりも悪ければドル売りの要因になり、

 

反対に、
市場の予想よりもよければドル買い要因になります。

インフレ率とは?

インフレは物価上昇、
デフレは物価下落のことです。

 

インフレ率が高いと、
中央銀行は景気を冷やすために
利上げをしようとします。

 

お金は常に金利の高いところへ流れようとしますので、
インフレ率が上昇すると、

 

初期の段階では金利が上昇すると判断され、
通貨が強くなります。

 

しかしながら、
インフレ率が高い状態が長い間継続すると、
為替レートの購買力平価に収束する性質から、
通貨は弱くなる傾向にあります。

 

これは、
インフレ率が高くなり為替レートが上昇しすぎると、
レートが下がらなければ
購買力平価が同じになりませんので、
レートが下がるということです。

 

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