ダウ理論にはどのような批判があるのですか?@
アメリカの大学で用いられている
ファイナンスやインベストメント関連の教科書においても、
しばしば批判とともに
ダウ理論が紹介されています。
ダウ理論にはどのような批判があるのですか?A
ダウ理論についての
一般的な批判としては、次のようなものです。
■トレンドが確認できるのはトレンドが形成された後なので、
トレンドを先取りすることはできない。
■誤ったシグナルを発することが多い。
■もしトレンドを事前に予測できたとしたら、
市場価格は徐々に上昇するのではなく、
予測レベルまで急上昇するはずである。
■長期トレンドが存在するということは、
長期予測が成立していないということになるので、
理論自体が自己矛盾をしてしまっている。...など
なお、このような
テクニカル分析の元祖である
ダウ理論への批判は、
ダウ理論から派生した
多くのテクニカル分析にも該当します。
ちなみに、テクニカル分析は、
効率的市場仮説の考え方からも批判の対象となっています。
ダウ理論のトレンドとは?
市場価格は直線的に動くというよりは、
むしろジグザグに上下しながら動きます。
また、トレンドには大きく分けると、
上昇・下降・横ばいの3つがあり、
ダウ理論では、次のようにいわれています。
■マイナー ⇒ 2〜3週間
■セカンダリー ⇒ 3週間〜数か月
■プライマリー ⇒ 1年間
横ばいトレンドにはどのようなものがありますか?
横ばいトレンドというのは、
上昇も下降もせずに
もみ合っているトレンドのことをいいます。
横ばいトレンドには、次の3つがあります。
■シンメトリカル・トライアングル(対称的トライアングル)
・徐々に価格変動が収束していくトライアングル
■アセンディング・トライアングル(上昇トライアングル)
・レジスタンス(山)は上昇していかないけれども、
サポート(谷)が切り上がっていくトライアングル
■ディセンディング・トライアングル(下降トライアングル)
・サポート(谷)は下がっていかないが
レジスタンスが下降していくトライアングル
ちなみに、横ばいが現れますと、
その後上昇・下降いずれにも展開する可能性がありますが、
支持線・抵抗線のどちらを抜けていくかが
見極めのポイントとなります。
トレンドとは?
トレンドというのは、
為替相場の傾向や方向性のことをいい、
次の3つに分類されます。
■上昇トレンド
■下降トレンド
■横ばい(ボックス)トレンド