標準偏差とボリンジャー・バンド@
標準偏差の値を求めるためには、
複雑な計算をしなくてはなりません。
しかしながら、
ボリンジャー・バンドというテクニカルを使えば、
標準偏差を簡単に利用することが可能です。
標準偏差とボリンジャー・バンドA
ボリンジャー・バンドは、
標準偏差をチャート化したもので、
中心の移動平均線から上に
1σ(1標準偏差)、
2σ(2標準偏差)、
下に−1σ(1標準偏差)、
−2σ(2標準偏差)
と4本の線が描かれています。
一般的なボリンジャー・バンドの期間としては
20日を用いますが、
これを365日に変更すると、
直近365日の値動きのデータに基づいた
1σの値が一目でわかります。
標準偏差とは?
標準偏差というのは、
データの分布のばらつきを
数値で表したものをいいます。
詳しくいいますと、
標準偏差は次のようなものをいいます。
■平均値から±1σ(標準偏差)間に、全データの68.27%が収まる。
■平均値から±2σ(標準偏差)間に、全データの94.45%が収まる。
■平均値から±3σ(標準偏差)間に、全データの99.73%が収まる。
■平均値から±6σ(標準偏差)間に、全データの99.9999%が収まる。
上記は正規分布の場合ですが、
実際にグラフにすると、
中央が膨らんだ左右対称の山形になります。
上昇・下降・もみ合いとは?
為替の値動きには、
次の上昇・下降・もみ合いの3種類あります。
■上昇
・上昇というのは、細かく上下変動を繰り返しながらも、
全体として上昇が続いている状態をいいます。
■下降
・下降というのは、細かく上下変動を繰り返しながらも、
全体として下降が続いている状態をいいます。
■もみ合い
・もみ合いというのは、上昇でも下降でもない、
はっきりとしない状態のことをいいます。