カナダの経済・資源は?/カナダドル/円のトレンドは?

カナダの経済・資源は?@

カナダはG7の一員でもあり、
先進国の仲間入りを果たしていますが、

 

財政収支と貿易収支ともに
黒字を維持していることが注目されています。

カナダの経済・資源は?A

また、カナダは、
ウラン、金、原油の産出国であり、

 

カナダドルは、オーストラリアと同様、
資源国通貨です。

 

なので、カナダドルは、
原油価格や金価格の動向に左右されます。

 

ただし、同じ資源国通貨でも、
カナダの金利水準というのは、

 

オーストラリアやニュージーランドよりもかなり低いので、
金利狙いで買われることはないといえます。

カナダドル/円のトレンドは?

カナダは、1992年に
北米自由貿易協定(NAFTA)に参加し、
米国との経済的な結びつきが強化されました。

 

これにより、その頃から
カナダドル/円相場は、
米国経済、さらにドル/円相場に
強く影響されるようになっています。

 

つまり、米国の景気が悪化して、
米ドル/円が下落した時には、
カナダドル/円相場も下落し、

 

反対に、
米国の景気が拡大して、
米ドル/円が上昇した時には、
カナダドル/円相場も上昇する傾向にあるということです。

 

とくに最近のカナダ経済というのは、
カナダの輸出の8割が米国向けとなっているなど、
ますます米国への依存度が強くなっています。

 

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カナダドル相場の変動要因は?

2005年の中盤頃から、
米ドル/円が下落する一方で、
カナダドル/円が上昇するというケースが目立っています。

 

これはどういうことが起こっているのかというと、
その背景に、原油価格の高騰や、
貴金属相場の高騰があります。

 

つまり、カナダは
米国経済の影響を受けるものの、

 

為替相場においては、
それよりも資源国通貨としての特徴が
より強く反映されるということです。

 

よって、カナダドル相場の変動要因として、
まず第一に注目すべきなのは、
原油相場の動向ということになります。

 

ちなみに、
カナダの原油埋蔵量は、
全世界の埋蔵量のおよそ15%を占めていて、

 

これはサウジアラビアに次ぐ
世界第2位の地位を誇っています。

カナダドルの買い材料は?

近年、中東地域での政情不安が起こった時にも、
安定して石油が供給できるように、

 

中東以外の地域からの原油輸入を
増やそうと考える国が増えています。

 

そうしたなか、
カナダがその候補となる可能性を秘めていることは、
カナダドルにとってはプラス材料といえます。

 

また、
カナダ経済が堅調に推移していることを背景に、

 

2007年11月には
カナダドル/円相場は
17年ぶりの125円台をつけました。

 

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