2分の1戻りの水準では買い？①
2分の1戻りの水準というのは、
今後のマーケットを判断する際に極めて重要なポイントとなります。
具体的には、上昇トレンドにおける2分の1戻りは、
その直前の下落トレンドの
下落幅の半分まで戻したことになりますので、
一般的には、その後に一段と力強い上昇トレンドが
待ち構えている可能性が高くなります。
2分の1戻りの水準では買い？①
こうした局面においては、
多くの市場参加者の投資家心理（センチメント）も、
弱気から強気に変わることが多くなります。
ちなみに、現在の金価格のように、
力強い上昇トレンドの中にあるようなときには、
そのまま一気に3分の2戻りの水準を突破してしまうこともあります。
とはいえ、
必ずしもそのまま一気に
力強い上昇相場に転換するケースばかりではありません。
というのは、
2分の1戻りを達成した後で、
何度も次の3分の2戻りの抵抗ラインに跳ね返され、
一時的とはいえ、
調整局面を余儀なくされるケースというのもあるからです。
すなわち、
前述した3分の1戻りと
同様のことが起こるケースもあるということです。
ただし、
3分の1戻りのケースと違うのは、
例外はあるものの、
上昇トレンドが始まった時の安値を下回る（下落トレンド入り）
といったような不安はかなり少ないといえます。
むしろ、
次の3分の2戻りの水準を視野に入れた
上昇トレンドへの期待感の方が大きくなると思われます。
よって、
安心感の高いところで買いたい投資家としては、
この2分の1戻りを達成した後の調整局面の下値で買うのがよさそうです。
なお、こうした局面では、迷ったり躊躇して、
結局買うことができなかったというケースも多いようですから、
自分が買う水準については、
あらかじめ明確に決めておきたいところです。