国際金価格の長期下落トレンドの下落幅に対する戻り率は?@
1980年からの長期下落トレンドにおける
国際金価格の下落幅は、
622ドル(国内金価格は5,630円)でした。
一方、第1弾の上昇トレンドにおける
国際金価格の上昇幅は
478.8ドル(国内金価格は1,722円)でした。
国際金価格の長期下落トレンドの下落幅に対する戻り率は?A
この下落幅と上昇幅から、
売り時と買い時を考えるわけですが、
ここでは、
この間の金価格のその時々の節目
(上値抵抗ライン)
を確認しながらみていくことにします。
この場合、考え方としては、まずは
およそ20年間という長きに渡る下落トレンドを
大きな1つの下落トレンドと考え、その上で、
この間の下落幅から第1弾の上昇トレンドの3分の1戻り、
2分の1戻りの節目を計算して判断することになります。
国際金価格の
長期下落トレンドの下落幅に対する戻り率は、
次のように計算します。
<国際金価格>
■1980〜1999年の下落幅
・875ドル−253ドル=622ドル
■3分の1戻り
・622ドル÷3=207ドル
・253ドル+207ドル=460ドル
■2分の1戻り
・622ドル÷2=311ドル
・253ドル+311ドル=564ドル
■3分の2戻り
・622ドル×2÷3=414ドル
・253ドル+414ドル=667ドル
このように見ていきますと、
国際金価格は、
2005年には3分の1戻りの460ドル、
2006年には2分の1戻りの564ドル、
3分の2戻りの667ドルをそれぞれ達成し、
一気に732ドルの
最高値を付けていることがわかります。
ちなみに、このときの732ドルですが、
この価格は、875ドルに対する80%以上の戻りとなっています。
これは、3分の2戻りどころではない
戻りであることからしても、
次の新たな上昇トレンド、
すなわち第2弾の上昇トレンドへの転換を
示唆するシグナルであったともとれます。
732ドルのときに売るべきだったか?
上記のような局面においては、
とりあえず売却してもよかったようにも思われますが、
順調な戻り率や
初めての調整局面であったことを考えますと、
次の第2弾の上昇トレンドに
期待するという選択もありかと思われます。