1999年〜2008年の上昇トレンド後の下落トレンドの押し目率と下値@
これまでの一連の上昇トレンドの
上昇幅に対する国内金価格の押し目率は、
次のように計算できます。
<国内金価格の一連の上昇トレンドの上昇幅に対する押し目率>
■1999〜2008年の上昇幅
・3,363円(最高値)−865円(最安値)=2,498円
1999年〜2008年の上昇トレンド後の下落トレンドの押し目率と下値A
■3分の1押し
・2,498円÷3=832円
・3,363円−832円=2,531円
■2分の1押し
・2,498円÷2=1,249円
・3,363円−1,249円=2,114円
■3分の2押し
・2,498円×2÷3−1,665円
・3,363円−1,665円=1,698円
当時の実際の安値は、
国際金価格では681ドル、
国内金価格では2,104円となっており、
国際金価格と国内金価格は、
一連の上昇トレンドにおける上昇幅の
2分の1押しの水準である643ドル(国内金価格は2,114円)
を下回らなかったということがポイントになります。
また、国際金価格と国内金価格ともに、
第1弾の上昇トレンド後の調整局面の下値である
546.4ドル(国内金価格は2,079円)
を下回らなかったということも重要なポイントといえます。
もし市場参加者が
この2点のポイントを考慮できたとしたら、
次の新たな第3弾の上昇トレンドに
転換するということに確信が持てたはずです。
ちなみに、もしもこれらの2点、
すなわち、重要な下値抵抗ラインを大きく下回っていたとしたら、
現在の金市場の展開は
全く異なるものとなっていたかもしれません。