経済成長率はGDPの伸び率/公開市場操作はマネーサプライの調節

経済成長率とはどのような指標ですか?@

経済成長率というのは、一国の経済規模が1年間で成長した割合のことをいいます。

 

これは、前年または前四半期と比較したGDPの伸び率で表します。

経済成長率とはどのような指標ですか?A

具体的には、前年のGDPが500兆円で、

 

今年のGDPよりも5兆円増えて505兆円になったのであれば、経済成長率は1%増となります。

 

反対に、5兆円減って495兆円になれば、1%減となります。

経済成長率の名目と実質

経済成長率には、次のようなものがあります。

 

■名目経済成長率・名目GDPをもとに算出されたものです。

 

■実質経済成長率・実質GDPをもとに算出されたものです。

 

経済の動向を見極めるためには、物価変動の影響を廃除した実質経済成長率が有効です。

 

ただし、名目経済成長率も、企業や消費者の心理に影響を与えることから、無視はできません。

 

なお、景気の短期的な動向を捉えるには、前年比よりも前四半期の成長率の方が有効です。

 

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公開市場操作とはどのようなものですか?

公開市場操作というのは、中央銀行が金融政策方針に則って、

 

市中に流通するマネーサプライ(通貨供給量)を調節するために行う操作のことをいいます。

 

なお、公開市場操作は、中央銀行自らが金融機関と直接的に行う取引なので、

 

中央銀行側の景気判断がみえやすいという一面もあります。

不景気のときの公開市場操は?

不景気で市中に流通する通貨を増加させたい場合には、

 

金融機関から手持ちの有価証券や手形、国債などを購入します。

 

これにより、市中に通貨が流入するようになります。

 

これを買いオペレーション(買いオペ)といいます。

好景気のときの公開市場操は?

好景気で市中の通貨を減少させたい場合は、

 

金融機関に手持ちの有価証券や手形、国債などを売却します。

 

これにより、市中の通貨を日本銀行が吸収することになります。

 

これを売りオペレーション(売りオペ)といいます。

 

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