実際の為替レートは需給関係で決まる/金利を変更すると為替レートはどう動く?

為替レートを動かす需給とはどのようなものですか?@

実際の為替レートというのは、前述してきた理論による計算ではなく、需要と供給の関係によって決まります。

 

つまり、円を売って米ドルを買いたい人が多ければ、米ドルは強くなり、円は安くなるということです。

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為替市場では、こうした傾向が強くなればなるほど、どんどん円安は進行していきます。

 

また、反対に米ドルを売って円を買いたい人が多ければ、ドルは円に対して弱くなります。

クロスレートにも注意するのは?

為替市場では、それぞれの通貨がそれぞれの需給関係によって取引されているのですが、

 

これは、あるA通貨が他のB通貨に対して大きく変動すると、直ちに他のC通貨にも影響を与えることがあります。

 

つまり、A通貨とC通貨、あるいはB通貨とC通貨の為替レートも動くということです。

 

よって、他通貨間の交換レートであるクロスレートにも注意して見ていく必要があるのです。

 

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金利を変更すると為替レートはどのように動きますか?

中央銀行が金融機関に貸付ける際に指標とする金利を変更すると、為替市場は敏感に反応します。

 

例えば、アメリカのFRBは、サブプライム問題による景気減速を懸念してFFレートを引き下げましたが、それ以前は4.5%でした。

 

日本は低金利政策をとっていてコール金利は0.5%でしたから、その金利差は4%です。

 

この金利差がさらに拡大すると想定しますと、投資家は高い金利に集まりますので、

 

円をドルに替えて、ドルの外貨預金やドル建てのMMFの取引が増えると考えられます。

 

また、スワップポイントを狙ったFX投資も活発になるでしょう。

 

これは、為替レートが一定の範囲内で推移していれば、金利差が大きな収益を生むからです。

 

多くの投資家が同様のことを考えれば、為替市場では、円売り・ドル買いという需給になって表れます。

 

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