テクニカル分析はどのようことを前提としているのですか?@
テクニカル分析というのは、価格や取引高、建玉などの推移をチャートに表し、
相場の過去の値動きから将来の価格の方向性を予測しようとするものです。
テクニカル分析はどのようことを前提としているのですか?A
また、テクニカル分析では、次の3つの事項を前提としています。
■マーケットの動きはすべて織り込む過去の動きだけでなく、近い将来に発表されるファンダメンタルズ(経済諸要因)予測に、市場参加者が好感を示すと市場価格は上昇します。
反対の場合も同様です。
つまり、テクニカル分析においては、市場価格は経済ファンダメンタルズを織り込んで形成されるものであるから、
市場価格の動きに注意することが経済ファンダメンタルズを先取りすることになると考えるのです。
■価格の動きはトレンドを形成する市場価格は直線的に動くのではなく上下しながら動きますが、
その山と谷を形成する方向がトレンドになります。
テクニカル分析では、このトレンドの把握とトレンドの転換点を見極めることに専念しています。
■歴史は繰り返すテクニカル分析では、過去の市場価格動向を分析し、将来的にも似たようなパターンが形成されると考えていますので、
そのパターンの捉え方の数だけテクニカル分析が存在します。
そのパターンの捉え方は、市場価格動向の形状や推移に着目したトレンド系と、市場価格動向のスピードに着目したオシレーター系の2つに分けることができます。
テクニカル分析の基本前提とダウ理論にはどのような関係にありますか?
テクニカル分析の基本前提は、次の3つです。
■マーケットの動きはすべて織り込む■価格の動きはトレンドを形成する■歴史は繰り返す
そして、これらテクニカル分析の3つの基本前提は、ダウ理論(Dow theory)の次のような考え方によっています。
■平均はすべての事象を織り込む。
■トレンドには3種類ある。・プライマリー(長期)・セカンダリー(中期)・マイナー(短期)
■主要トレンドは3段階からなる。■平均は相互に確認されなければならない。■トレンドは出来高でも確認されなければならない。■トレンドは転換の明白なシグナルが出るまでは継続する。
つまり、これらの考え方が集約されて、テクニカル分析の3つの基本前提ができたということです。
テクニカル分析の元祖はダウ理論であるといわれるのはこのためです。