為替相場に影響を及ぼすものは?@
相場を動かすのは人なので、人間心理学が大切なのは言うまでもありませんが、
人間の心理を動かすのは、相場を方向付ける材料です。
為替相場に影響を及ぼすものは?A
そして、為替相場を動かす材料として最も重要なのは、米国の動向であり、
その中でも、為替政策の変更が最も大きな影響を及ぼします。
その次に影響を及ぼすものが、米国の景気(ファンダメンタルズ)になりますので、
米国が発表している経済指標の中でも特に重要なものについては、常にチェックしておきたいところです。
国の収支に関するもので重要な経済指標は
国の収支といえば、経常収支と財政収支の2つですが、このうち重要なのは貿易収支になります。
経常収支といわれるものの中には、貿易収支、貿易外収支、移転収支がありますが、
為替市場で話題に上るのは、この貿易収支だけです。
アメリカの赤字問題がマーケットで話題になっているときには、特に注目度がアップしますので、注意して見ておく必要があります。
なお、財政収支も毎月発表されていますが、これは中期的なテーマとして扱われる性格のものであるため、
指標が発表されてもマーケットはあまり反応しません。
なので、財政収支については、年に1度その傾向を見ておく程度で十分と思われます。
米雇用統計は最重要
雇用統計というのは、通常毎月第1金曜日に発表される経済指標で、
いま為替市場で最も注目されているものです。
失業率、労働時間、賃金など、雇用に関連する様々な指標が発表されますが、
このうち最も重要なのは、非農業部門雇用者数です。
これは、農業に携わっている人以外の人が、どのくらい職に就けているのかを示す指標で、
その前の月より、どれくらい増えているのかに注目が集まります。
なお、傾向としては、雇用情勢が市場予測よりも悪ければドル売り要因になり、
反対に良いときには、ドル買い要因になります。