外国為替市場と美人投票の原則/プライマリー・セカンダリー・マイナー

美人投票の原則とはどのようなものですか?@

美人投票の原則というのは、イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズ氏が提唱した原則であり、

 

株式市場動向を、当時のイギリス市民であれば誰でも理解できる「新聞紙上美人コンテスト」でたとえたものです。

美人投票の原則とはどのようなものですか?A

具体的には、そのコンテストは、100名の女性候補から「この人が一番美人だ」と思う人に投票し、

 

美人ナンバーワンに選抜された女性を見事に当てた人が多額の賞金を獲得するというものでした。

 

つまり、このコンテストにおいては、自分が美人だと思う人を当てるのではなく、

 

投票に参加する人が誰を美人だと思うのかを当てなければならないというものだったのです。

美人投票の原則は株式市場・外国為替市場にも

ケインズ氏は、この仕組みは株式市場動向にも当てはまると提唱しました。

 

すなわち、市場動向を予測するには、自分が株式市場についてどのように思うのかということよりも、

 

むしろ株式市場に参加する人が株式市場動向をどのように思うのかを考えなければならないと説いたのです。

 

そして、この美人投票の原則は、外国為替市場にも当てはまります。

 

つまり、例えば、アメリカの貿易赤字の拡大が報じられた場合には、そのニュースについて自分自身がどのように思うのかということよりも、

 

外国為替市場参加者がそのニュースに対してどのような反応を示すのかということを見極めることが大切だということです。

 

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プライマリー・セカンダリー・マイナーについて

まず市場価格推移には、1年超から数年という長期に渡るプライマリー・トレンド(primary trend)が存在します。

 

このプライマリー・トレンドを数ヶ月から1年に渡り中期的に推進したり、

 

プライマリー・トレンドから時には乖離することもあるのが、セカンダリー・トレンド(secoundary trend)です。

 

その中期的な乖離は、コレクション(correction:修正)によって元のプライマリー・トレンドに戻ります。

 

そして、数日から数週間の変動によって短期的に形成されるマイナー・トレンド(minor trend)があります。

 

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